近視、遠視、乱視って??
遠くがぼやける…近視ってそもそも何?
近視、遠視、乱視など、視力の異常にはさまざまな症状があることを知っていますか?
一口に「近視ですね」と言われても、あまりピンとこないという人も多いのではないでしょうか。
今回は、近視とは具体的にどのような状態のことを指すのかについてお話ししていきます。
外からの光が目の奥まで届かないのが原因
一言でいえば、近視とは“外界から眼に入ってくる光の平行光線が、網膜の手前で焦点を結んでしまう状態”のこと。
……なんだか難しすぎてよくわかりませんね。
もっとおおまかにいえば、近視というのは確か“近くのものはよく見えるのに、遠くのものは見えにくい状態”だったはず。
言葉だとイメージがしづらいので図にしてみましょう。
網膜は眼球の内部を覆うように張られており、光を感じると電気信号に変換し脳に送るという大事な役割を果たしています。
正常な目は網膜で焦点を結ぶのですが、近視の場合はこの図を見て分かるように網膜の手前で焦点を結んでしまいます。
この状態では外から入ってきた光が目の奥まで届かないため、
目には正しい情報が届けられなくなるのです。だから焦点が合わずに遠くのものがぼやけて見えてしまうんですね!
人間の目は手前で焦点を結んでいる状態を調節する機能は持っていないので、
メガネやコンタクを使用して視力矯正をするしかありません。
水晶体は厚さが変化する!
では、遠くのものは見えづらいのに、どうして近くのものはよく見えるのか? という疑問が出てきます。
図の中の水色で塗りつぶされた楕円形の部分にある水晶体が、その鍵を握っています。
水晶体は形が変化するのですが、近くを見るときは分厚くなり、近距離で焦点を結ぶのです。
近くを見るときでも水晶体が持っている光を曲げる力は変わりませんが、近視が強い人はこの光を曲げる力が強いため、
たくさん近づかないと見えづらいという状態になるんですね。
近視になる原因は未だにはっきりとは分かっていませんが、
遠くが見えづらいと感じたら我慢せずにメガネやコンタクトをして目を疲れさせないようにしましょうね。