ニキビができる場所が不調のサイン!?おでこ、あご、頬…それぞれの原因と対策
世の多くの女性を悩ませる代表的な肌トラブルのひとつ、ニキビ。
青春を謳歌中のみなさんはもちろん、
「ニキビの悩みからは解放された!」と思っていたのに、今度は“大人ニキビ”に悩むみなさんも。
鏡を見るたびに憂鬱になってしまうアレ、本当になんとかしたいですよね。
ニキビができる原因には、
皮脂やメイク汚れが毛穴に詰まって起こる炎症、ホルモンバランスの乱れ、生活習慣、
といった様々な要素が考えられます。
こまめな洗顔の習慣や規則正しい生活、栄養バランスに気を配り、
日々のニキビ対策をしている人も多いはず。
でも一方で、どんなに気をつけていても「えっ!?またできた?」と
繰り返し同じ位置にニキビができたり、
「こんな場所にできたことなかったのに…」と突然、
今までできたことのない位置にニキビを発見したり…
というお悩みを抱えている人も少なくありません。
実はニキビには、おでこやあご、頬、Tゾーン、こめかみなどなど、
それぞれニキビができる位置によって、発生する原因が異なります。
また、ニキビのできる場所によっては、
体からの不調のサインや、不調の根本的な原因が判明することも。
つまりニキビ対策は、ニキビができる原因を知り、
できやすい位置やできた場所ごとに計画していくのがベターなんです!
そこで今回は「ニキビができる場所で不調がわかる!?おでこ、あご、頬…それぞれの原因と対策」をテーマに、
美容の大敵・ニキビができる仕組みや、ニキビのできる場所について深堀りしていきたいと思います!
ニキビができる場所は年代で違う!?
ニキビは、皮脂やメイク汚れ、老廃物などが毛穴に詰まり、
皮膚に存在する「アクネ菌」を異常繁殖させてしまうことによって発生します。
アクネ菌は皮脂や汚れなどのタンパク質が大好物。
タンパク質を餌に数を増やして毛穴に炎症を起こし、これがニキビとなります。
この仕組み自体は、思春期ニキビでも大人ニキビでも同じです。
区別して呼ばれることが多いこの2つに、実は医学的な違いはありません。
では、なぜ区別して呼ばれることが多いのかというと、
それは原因とできやすい場所が違うため。
思春期世代のニキビの原因は、ほとんどが皮脂分泌過多によるもの。
成長過程にある思春期には、皮脂腺の働きが活発になるため、皮脂分泌がどうしても多くなります。
顔の中でも皮脂分泌が特に多い、おでこや鼻、Tゾーンにできやすいのが特徴です。
一般的には20歳前後で分泌過多のピークは過ぎるといわれていて、
こまめな洗顔を心がけることが第一の予防策となります。
一方、大人ニキビは、ストレスのためにホルモンバランスが崩れたり、
生活習慣や栄養バランスの乱れ、肌質に合わないスキンケアなどが原因となることが多く、
頬やあご、口元周辺にできやすいのが特徴です。
洗顔だけでなく、食生活や睡眠リズムなどの生活習慣の見直しや適度な保湿、
角質ケアなど体の外側からも内側からもケアが必要になります。
パーツごとに見るニキビの原因と対策
世代によってできやすいニキビの特徴がわかったところで、
次はパーツごとにニキビができる原因、発生しやすい位置と不調のサイン、
それぞれの対処法などをみていきましょう。
- おでこ周辺
皮脂分泌が盛んな場所のため、過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まり、ニキビができやすくなります。
次々に皮脂が分泌されるため、炎症を起こしやすく、
気がつくとおでこやTゾーン、こめかみ一帯が真っ赤!なんていうことも。
皮脂や汚れを取り除く洗顔は欠かせませんが、洗顔のしすぎには注意。
肌が足りなくなった皮脂を補おうと、かえって過剰に皮脂を分泌させることがあり、悪循環になるためです。
適度な洗顔の後は、清潔な手で必ず保湿をしましょう。
また、整髪料やシャンプーなど、前髪についている成分や汚れが皮膚にはりつくことで、
ニキビを増殖させたり悪化させることがあります。
すすぎ残しに気をつけ、顔だけでなく髪の清潔も心がけてください。
ちなみに東洋医学の観点からは、
おでこ周辺にできるニキビは胃腸、
こめかみ周辺は肝機能や腎臓の機能低下のサインとなっていることもあるそう。
ニキビ以外にも疲れやすいなど他の症状や不調がないか自分の体と向き合ってみて。
- あご・口元周辺
汚れや角質がたまりやすい場所なのにも関わらず、洗顔やスキンケアが行き届かないことが多い落とし穴スポット。
洗顔の際はすすぎ残しに注意し、スキンケアでは、顔の1番下まできっちり保湿が行き届くよう注意してみて。
また、口元周辺のニキビは、食生活の乱れで胃腸が弱っている場合にもできやすく、
あご周りは、ストレスや婦人科疾患が原因のホルモンバランスの乱れなどでが原因となってニキビが出ることがあるのだとか。
なかなか治らない場合や繰り返す場合、加えて体調不良もある場合などは、
生活習慣の見直しや内科・婦人科に足を運ぶことも検討しましょう。
- 頬
皮脂分泌が少なく乾燥しやすい場所。
乾燥によって肌のターンオーバーが乱れることで、角質が毛穴をふさいでしまい、ニキビの原因となります。
また、ファンデーションやチークといったメイク汚れもたまりやすいパーツなので、メイク落としはきっちりと。
落としすぎた油分は、その後のスキンケアでしっかりカバーするなどの工夫を。
また、東洋医学的には頬にできるニキビは、肺の不調を示すサインでもあります。
- 背中・デコルテ・胸など
ふだん洋服で隠れている場所とはいえ、顔以外のニキビにお悩みの人も意外と多いもの。
特に背中やデコルテ、胸は汗をかきやすい上に、衣類で覆われていることが多いため、細菌が繁殖しやすい環境にあります。
実は、これらの場所にできるニキビは、
一見すると顔にできるニキビと同じように見えても、顔にできるニキビの原因菌「アクネ菌」ではなく、
黄色ブドウ球菌やマラセチア菌というカビの一種が原因となっていることもあります。
適切な治療薬でなければいつまでも治らない場合も。早めに皮膚科に相談しましょう。
いかがでしたか?
パーツごとにニキビができる原因と示される不調のサイン、対処法をご紹介しました。
思わぬ場所にニキビができてもまずは慌てず、
生活習慣の見直しなど、できることからトライしてみてくださいね。
なかなか治らない場合は1人で悩まず、まずは皮膚科に相談を。
また、意外な病気が隠れている場合もあるので、
ニキビ以外に不調がないか、その他の症状がないか、
ニキビをきっかけにじっくり自分の体を向き合ってみるのもおすすめです。
ぜひ、あなたの美と健康を保つ参考にしてくださいね。