疲労や不調のサイン?イライラ緩和!?酸っぱいものが無性に食べたくなる理由
大好物というわけでもないのに、時々なぜか無性に食べたくなるものってありますよね。
とびっきり酸っぱいものだったり、
普段は選ばないような脂っこいものだったり、甘いものだったり、辛いものだったり。
そう感じた時は、「気分の問題」で片付けてしまいがち。
でも、実は酸っぱいものをはじめ、
特定の味のものが無性に食べたくなるのは、
知らず知らずのうちに蓄積した疲労やストレスが原因で、
体からさまざまなSOSのサインが出ている可能性があります。
中でも酸っぱいものの場合は、
つわり中の妊婦さんが食べたくなるものの代表例としてよく知られているため
「もしかして妊娠!?」「それとも私ってどこか悪いの??」
なんて思ったことがある人もいるのでは?
そこで今回は、
「疲労や不調のサイン?イライラが落ち着く?酸っぱいものが無性に食べたくなる理由」をテーマに、
酸っぱいものをはじめ、特定の味が無性に恋しくなる原因と理由を深堀り!
味覚と体の不調のサインとの関係を探っていきます。
疲労回復に欠かせない酸っぱいもの=クエン酸
重労働やスポーツで体を酷使した時や、
勉強やデスクワークで頭をフル回転させた日は、疲れてぐったりしてしまいますよね。
この疲労感を回復させ、身体のエネルギーづくりに重要な役割を果たすといわれているのが、
レモンなどの柑橘類や酢、梅干しなどに含まれる酸っぱい成分「クエン酸」です。
身体や脳が活動するためのエネルギー源「ブドウ糖」は、
身体や脳の中で使用されると、ピルビン酸に変化した後、さらに乳酸に変化します。
諸説ありますが、「乳酸」は「疲労物質」とも呼ばれており、
クエン酸にはこの乳酸を分解してくれる働きがあります。
これが、クエン酸と疲労回復のメカニズム。
また、クエン酸には、カルシウムや鉄などミネラルの吸収を補助したり、
新陳代謝を活性化するなどの効果があるともいわれています。
疲れを取り除き、元気な身体に回復させる働きがあることから、
疲れを感じている時には身体が自然とクエン酸を求めて
「酸っぱいものが食べたい!」と感じるのだとか。
ちなみに、妊婦さんが「酸っぱいものが食べたくなる」と感じるのは、
お腹の赤ちゃんの成長のためにお母さんの身体から栄養や酸素を供給しているため、
とっても疲れやすくなっているのが原因のひとつといわれています。
つまり妊婦さんも、身体が自然と疲労回復のためにクエン酸を求めているのだそう。
他にも妊娠によるホルモンの変化の影響で味覚が変化したり、
口の中をさっぱりさせて吐き気などを予防したいと感じるため、
ということも理由になっているといわれています。
日本ではドラマなどの影響で、「妊婦=酸っぱいもの」というイメージがあるため、
酸っぱいものが食べたくなると「妊娠?」という発想に結び付くことが多いようですが、
クエン酸と体との関係を考えると、まずは疲労を疑ってみるのが正解かもしれませんね。
摂りすぎは注意!上手にクエン酸を摂取しよう
さて、疲労を回復してくれるお役立ちアイテム
「酸っぱいもの=クエン酸」。
疲れている時の強い味方ではありますが、摂りすぎには少し注意が必要です。
クエン酸には抗酸化作用があるため、
摂りすぎてしまうと胃腸に強い刺激を与えることになってしまい、
腹痛など胃腸が荒れる原因になってしまうことも。
疲れがひどい時は、胃腸の働きも弱っていることが多いので、
お酢を調味料に使った料理や、梅干しのおにぎりやおかゆなどで、
胃腸を守りつつ、クエン酸を上手に摂るよう工夫してみてくださいね。
また、レモンやグレープフルーツ、オレンジなどの柑橘系のフルーツの香りの成分には、
ストレスやイライラを緩和させる働きがあるといわれています。
体だけでなく、心の疲れも感じているときには、
香りを楽しみながら積極的に柑橘系のフルーツを摂取してみるのもおすすめ。
ご存知の通り、柑橘系フルーツにはビタミンCも豊富なので、疲れたお肌を癒やす力にも期待できます。
他の味が無性に食べたいもSOS!?
さて、酸っぱいもの以外にも、
甘いものや辛いもの、しょっぱいものなど突然無性に食べたくなる味がありますよね。
これらも、体が発したSOSのサインである可能性があります。
思い当たる不調がないかチェックして、上手に栄養成分を採り入れてみて。
- 甘いもの
酸っぱいもの同様、体が疲れていると考えられます。糖分は、体の中で素早くエネルギーに変換できるため、体が早急にエネルギー補給を求めている証拠。糖分の摂りすぎが気になってしまう人は、乳製品や大豆などのタンパク質からエネルギーをチャージするよう心がけてみましょう。また、食べたい甘いものが、チョコレート限定ならマグネシウム不足の可能性も。
- 辛いもの
ストレスが原因かもしれません。イライラが募った心を、体が自然と「辛い=痛い」刺激でごまかそうとしている可能性があります。食べ過ぎは、酸っぱいもの同様、胃腸への負担が大きいので、適度に楽しみつつ、別のストレス緩和策を考えてみて。
- しょっぱいもの
体力を消耗して、水分やミネラル・塩分不足になっているかもしれません。特に注意が必要なのは、暑い日や激しい運動の後。大量に汗をかくため、水分・塩分が著しく不足した状態になりがちです。アルコールなど利尿作用の高い飲み物を大量に飲んだ時も同様。日本人は平均して塩分過多といわれますが、塩分不足もまた体にとってはNG。天然塩など質の良いミネラルを適度に適量摂取しましょう。
いかがでしたか?
酸っぱいものが食べたくなる原因と理由、
無性に食べたくなる味でわかる体の不調のサインをまとめました。
ぜひ参考にして、
隠れた体の不調や知らず知らずに溜め込んだストレスがないか、
ぜひ自分の体と向き合ってみてくださいね!