コンタクトユーザーならお出かけ時には、
緊急時用の使い捨てコンタクトやメガネ、コンタクトケース、使い切りの保存液などのアイテムは、
可能な限り持ち歩いていたいもの。
でも、たまたまポーチやバッグの中身を入れ替えた日や、
短時間のお出かけだからと小さいバッグに変えたり荷物を減らした日に限って、急なお泊りが決定!なんていうことも…。
ドラッグストアやコンビニなどに立ち寄れる場合は、
トラベル用のコンタクトケアアイテムを購入することで、なんとか乗り切れることもありますが、
近くにお店自体がなかったり、コンビニの場合だと販売していないお店もあったりで、
困ってしまった経験がある人も少なくないはず。
お泊りに限らず、不測の事態はいつ起こるかわからないもの。
今回は「カラコンのコンタクトケース&保存液がない!」
そんな緊急時に知っておくと便利な、
急な外泊時や緊急時のコンタクト用品の代用&対処法をご紹介します!
※今回ご紹介する方法はあくまでも緊急時用です。日常的に代用できるわけではありませんのでご注意を。
水道水、目薬は保存液の代わりにすると危険!
まずは保存液のお話から。
代用品の紹介の前に、多くの人が「これでとりあえずイケるんじゃない?」と考えがちなアイテムに、
実は危険があることを知っておきましょう。
コンタクトユーザーの体験談を聞いてみると、
保存液の代用品としてまず最初に水道水や目薬を思い浮かべる人が多いようです。
レンズが乾いてしまうのを防ぐことができるし、目薬は目に入れるものだし…
と思うかもしれませんが、これは、特にソフトレンズを使用している人には絶対にNGな方法!
水道水を保存液代わりに使用すると、
レンズの水分含有率が変わってしまい、レンズの変形を招くことにつながります。
また水道水に含まれる微生物や雑菌、不純物などが目に入ると、
最悪の場合には目の病気や失明の危険も。
ハードのレンズの場合は、水道水でのすすぎは可能ですが、
こちらも保存液代わりに浸け置くのは同様にNGです。
一晩で変形してしまうようなことはないのですが、菌の繁殖やレンズの寿命が短くなる場合があります。
目薬の場合、例えコンタクトレンズ用の目薬であっても
洗浄液や保存液の代わりに使用することは危険。
目薬の成分や目薬に含まれている防腐剤などとレンズが化学反応を起こして、
レンズの性質や形が変わって使用不可能になってしまいます。
防腐剤なし、涙液と同様の成分の目薬であれば短時間の浸け置きなら保存液の代用になり得ますが、
もし緊急時にそのような目薬を購入できるようなドラッグストアに行く機会があるのだとすれば、
そのお店にはおそらく保存液などのケアアイテムもきっと置いてあるはず。
目のためには専用のアイテムを使用するのが1番なので、代用できる目薬についてはあくまでも参考程度に。
用意するものは水と塩!緊急時に使えるのは生理食塩水
身近に使用できそうなアイテムたちの意外な危険性が分かり、
「コンタクトレンズって思った以上に繊細なんだ!」と思った人も多いのでは?
そうなんです。
レンズを長持ちさせるためには、繰り返しになりますが基本的には
市販の専用保存液を使うのがマストだと心得ておきましょう。
そのことを理解した上で知っておくと便利なのが、
一時的に保存液代わりに使える「生理食塩水」です。
生理食塩水は、点滴などにも使われる人間の体液とほぼ等張の食塩水のこと。
市販されているものなどでは、塩化ナトリウムを0.9%含有する食塩水のことを指します。
実はこの生理食塩水、水と塩さえあれば簡単に作ることができます。
500mlのペットボトルの水に4.5gの塩を入れて、ペットボトルをよく振り、混ぜるだけ。
はかりがない場合は、ペットボトルの蓋に一杯弱分が4.5g分の目安になります。
ただし、生理食塩水には洗浄成分が含まれていないため、
代用できるからといって常用することはできません。
あくまでも「一時的に使用できるもの」と考えてくださいね。
ケース代わりに使うアイテムは清潔第一
さて、保存液が準備できたところで、
外したコンタクトを保存しておくケースが必要になります。
ドラッグストアやコンビニのトラベル用品売り場においてある使い切り保存液は、
ケースとセットになっている場合がほとんどなので、
まずは先程同様、お店や商品を探すのがベター。
お買い得なものだと100円前後で購入できるものもあります。
また、ケースのみであれば100円ショップなどでも売っている場合があります。
ただし、これも売っているお店がどうしても見つからない場合や、
ケースがないことに気づいたのが深夜だったりすることもありますよね。
SNSなどでは、
小皿、アイスクリームやプリンの空き容器、スプーンなど、
多種多様な代用方法を駆使している人を見かけます。
そして1番多いのがペットボトルのキャップ。
確かにサイズ的にピッタリ!ではありますが、
この場合はジュースなどに含まれる成分や不純物がついたまま使用するのは避けてください。
きれいに洗浄していったん自然乾燥させるか、
口をつけていないミネラルウォーターのキャップを使用するのがギリギリ許容範囲。
レンズの乾燥や変形を招くので保存液はたっぷりと、
さらにホコリなどが付着しないように密閉状態を保つことが望ましいのでキャップにラップをかけるなどの工夫も。
こちらもまた、あくまでも短時間の一時的な代用法として考えてくださいね!
いかがでしたか?
コンタクトの着けっぱなしが良くないからといって、誤ったケアもまた目にとっては危険がいっぱい!
できるだけ専用のケアアイテムやメガネを常備しておくこと、持ち歩くことを心がけつつ、
緊急時の本当に困ってしまった時にはぜひ参考にしてみてください。
また、コンタクト用品のお求めはぜひ「ルックコンタクト」をご利用ください。
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