冬になると生理痛がひどい!原因は冷え?みんなどうしてる?休めない時の対処法
いよいよ本格的な冬の到来。
寒さが増してくると、何にかしら体の不調が起こりがちという人は多いようですが、中でも女性特有のお悩みとしてよく耳にするのが生理痛です。
近年は、生理の話をオープンにしていこうという風潮があり、以前よりは職場や学校で悩みを話しやすい雰囲気がつくられるようになりました。
とはいえ、気軽に生理休暇を取れる環境にいる人となると、まだまだ少ないのも事実。「痛いのがあたりまえ」と我慢してしまったり、市販の鎮痛剤でなんとかやり過ごしている人も多いようです。
また、絶対休めない大事な日に限って、なぜかいつも生理とぶつかりがちだったり。休めない時は、できるだけ生理痛を緩和して仕事や勉強に臨みたいですよね。
そこで今回は、
「冬になると生理痛がひどい!原因は冷え?みんなどうしてる?休めない時の対処法」と題し、寒くなると生理痛が悪化するお悩みの原因を探り、自分で対処できる方法を探ってみました。
※記事内の対処法は、子宮内膜症や子宮筋腫などの婦人科系疾患がない人を想定した対処法です。痛みがなかなか良くならない場合は、早めに婦人科を受診するようにしましょう。
冷えが大敵!生理痛のメカニズムとは
「生理痛」と一口に言えど、ほとんど痛みのない軽いものから、ベッドから起き上がることができないほどの激しいものまで、実際はかなりの個人差があります。また、下腹部の腹痛にはじまり、胃痛や頭痛、腰痛が起こる人もいれば、イライラや落ち込みなどメンタルの問題が同時に起こる人も。
そんな十人十色なのが生理痛ですが、日常生活に支障が出てしまうレベルの生理痛は「月経困難症」と呼ばれています。
月経困難症には2種類のタイプがあります。
▶機能性月経困難症
冷えなどが原因で子宮が強く収縮し、痛みが起こります。多くの人に起きている生理痛がこのタイプです。生理時は、子宮を収縮して血液を排出するために、子宮内膜で「プロスタグランジン」という物質がつくられます。体が冷えて血行不良が起きると、このプロスタグランジンが産生され過ぎてしまい、子宮に強い収縮が起きてしまうのが痛み発生のメカニズム。
▶器質性月経困難症
子宮内膜症や子宮筋腫などの婦人科系の病気が原因で、生理時に強い痛みが起こります。
月経困難症のうち、多くの人が抱える機能性月経困難症には、冷えが大敵。
器質性月経困難症の場合は、婦人科で診断してもらい、病気を治療することが解決策になります。
体を温め血行促進!みんなの対処法
体を冷やしてしまうと、ひどくなってしまう生理痛。
寒さ厳しい冬を過ごすしていくには、どのように対処したら良いのでしょうか?
多くの人が試しているお手軽な方法を調べてみました。
▶カイロで温める
まずは子宮を冷やさないことを意識。おへその下あたりをカイロで体を温めるようにましょう。
▶入浴
普段から体を冷やさないようにする習慣を。シャワーは体が冷えやすいといわれているため、ゆっくりお風呂につかって体を芯から温めて。
▶ストレッチ
全身の血行をよくするためにはストレッチも◎。足の付け根や股関節、骨盤など下半身の筋肉を重点的に。
▶締め付けのキツい服を避ける
締め付けのキツい服は血行不良の原因に。生理前から生理中にかけては、ゆったりとした服装で過ごすようにしましょう。
▶食べ物、飲み物に気をつける
生理中にNGといわれる食べ物や飲み物をできるだけ避け、生理痛を緩和する食材を積極的に摂るようにしましょう。例えば、カフェインやアルコールは、体を冷やすため生理中にはNG。アーモンドやクルミなどは、血行を促進するビタミンE、子宮の過剰な収縮を抑えるマグネシウムが豊富な食材として知られています。体を内側から温めてくれる生姜も◎です。
▶鎮痛剤を飲む
生理痛には、プロスタグランジンの産生を抑えるタイプの鎮痛剤が適切です。痛みがひどくなる前に飲むのが効果的。
どれも普段の生活習慣にちょっとプラスしてみるだけ。お手軽に試せる方法ばかりなので、ぜひトライしてみて。
これらの方法を試してみても痛みが良くならない場合や、ひどくなる場合は、子宮の病気が隠れている可能性も。早めに婦人科を受診するようにしましょう。
いかがでしたか?
多くの女性を悩ませる生理痛。
寒さが厳しくなるこれからの季節は、毎日が生理痛の大敵“冷え”との戦いです。
ぜひ記事を参考に、自分に合った対処法をみつけてくださいね。