実は体からのSOSだった!?甘い・しょっぱい・辛い“あの味”が無性に食べたくなる理由
仕事や勉強の合間に、突然食べたくなるチョコレートやアイス。
お酒を飲んだ後、妙に恋しくなるラーメン。
モヤモヤ、イライラする時は何故だか、いつも足が激辛カレー屋さんへ向かってしまう…。
シチュエーションや食べたくなるものは、人によって様々なケースがあれど、
甘いもの、しょっぱいもの、辛いもの、酸っぱいもの、
「無性にアレが食べたい!」と感じることってありますよね。
ダイエット中だったり、夜中だったりするにも関わらず、
抗えないほどの強い欲求となって現れる「無性にアレが食べたい!」「食べずにはいられない」という不思議な感情。
その時の気分の問題や、単なる食の好みの問題などと思いがちですが、
実はその感情の正体は、体が発しているSOSのサインかもしれません。
甘い・しょぱい・辛いといった極端な味覚を体が強く欲している時は、
ストレスや栄養不足で崩れた体調を整えるため、体が必要な栄養素を摂取するように警告を出している場合があるといわれています。
今回は、
「実は体からのSOSだった!?甘い・しょっぱい・辛い“あの味”が無性に食べたくなる理由」と題し、
体が特定の味覚を求めてしまう謎に迫りたいと思います。
脳からの指令“疲れた時の甘いもの”
チョコレートやアイスクリーム、ケーキにクッキーなどの、甘いものが無性に欲しくなる時は、
心身が疲れているサイン。昔から「疲れた時は甘いもの」といいますよね。
心身が疲労している時は、血液中のブドウ糖が不足し、脳に十分な栄養が行き渡っていない状態です。
また、脳はブドウ糖のみをエネルギー源にしているため、甘いものが無性に食べたくなるのは、
脳がエネルギーをチャージするよう指示を出しているということでもあります。
糖分は、体内ですぐにエネルギーに変化するため、疲労した時のエネルギーチャージには必要不可欠な存在。
でも摂りすぎは、糖尿病などの生活習慣病の原因になることもあり、体にとってあまり良くないことも知られています。
糖分を控えている人や摂りすぎが気になる場合は、
鶏ささみや大豆製品、乳製品などに代表される良質なタンパク質でエネルギーを補給するのがおすすめです。
そして、疲労回復には睡眠も重要なので、しっかり体を休めることも意識してみてくださいね。
また、食べたくなるものがチョコレートやアイスクリームなど、特定の甘い食べ物限定なら、別の不調が隠れているケースも。
チョコレートはマグネシウム不足、アイスクリーム(冷たいもの)なら貧血のサインである可能性が考えられます。
こちらも、糖分の摂りすぎが気になる場合、マグネシウム不足にはマグネシウム豊富なナッツや海藻類、
貧血対策にはレバーやほうれん草などを積極的に摂るのがおすすめです。
塩分が欲しい時は必須のアレが不足!
ラーメンにピザ、ポテトチップスにハンバーガーなどなど。
しょっぱいものを無性に食べたくなる時は、ミネラルが不足してる可能性が考えられます。
ミネラルは、人間が生きていく上で欠かせない五大栄養素のひとつで、体を構成したり、
臓器や細胞の活動を助けるために大切な成分。
中でもナトリウムやマグネシウム、カリウム、カルシウム、鉄をはじめとした16種類を「必須ミネラル」と呼びます。
この必須ミネラルが不足してしまうと、体からはSOSのサインが。
例えば、たくさん汗をかいたりアルコールの利尿作用などで、
体から水分や塩分(ナトリウム)が一気に失われると、しょっぱいものが食べたくなったり、
のどが乾いたり、疲労感を覚えることがあります。
さらに、ナトリウムが不足した状態で、水分だけを補給すると、
熱中症などに代表されるような頭痛や吐き気、意識障害といった症状が出る場合も。
元気に生きていくために、ミネラルは必要不可決な存在。
でも、しょっぱいものを食べ過ぎてしまうと、塩分の過剰摂取につながります。
塩分の摂りすぎは高血圧などの原因になるともいわれています。
摂りすぎが気になる時は、必須ミネラルのひとつ、カリウムが豊富で、
塩分(ナトリウム)を排出してくれる働きのあるバナナを食べるのがおすすめ。
また、カルシウムやマグネシウム、カリウム、鉄、銅といった必須ミネラルがたっぷり詰まった海藻類などを取り入れて、上手にミネラル不足を補いましょう。
ちなみに、しょっぱいものの中でも、揚げ物などの脂っこいものが無性に食べたくなるなら、カリウム不足の可能性が。
そんな時にも、カリウム豊富なバナナが味方になってくれます。
りんごやほうれん草などもカリウムが豊富な食材です。
激辛好きさんはストレスに要注意!
キムチやカレー、担々麺に麻婆豆腐、辛いもの好きさんの中には、
ビリビリ痺れるような激辛味でないと満足できなかったり、何にでも唐辛子をかけないと気が済まない!なんていう人もいたりします。
辛いものが無性に食べたい時は、ストレスが原因となっている場合があります。
辛いものを食べるとアドレナリンという興奮物質が脳から分泌されるため、
イライラした心を“辛さ”という別の刺激でごまかすことができるのです。
仕事や人間関係などの状況を思い出してみて心当たりがあるようだったら要注意!
辛いものなどの刺激物の食べ過ぎは、ストレスで弱っている胃腸にさらに負担をかけてしまうことになります。
胃腸へのダメージを考慮した食べ方や、運動などの別のストレス発散方法も試してみてくださいね。
また、酸っぱいものが無性に食べたくなるのもまた、疲労や不調のサインである可能性があります。
つわり中の妊婦さんが好んで食べたくなる味覚ともいわれるため、「もしかして妊娠している?」と考えたことのある人もいるのでは?
詳しくはぜひ下記を参考に!
疲労や不調のサイン?イライラ緩和!?酸っぱいものが無性に食べたくなる理由
いかがでしたか?
甘いもの、しょっぱいもの、辛いもの、酸っぱいものといった
特定の味のものが無性に食べたくなる時は、体からSOSが送られている場合があります。
不足している栄養素を欲しがっていたり、自分では気づいていない不調をお知らせしてくれていたり。
ぜひこの機会に、体からのSOSの声に耳を傾けてみてくださいね。