考えさせられる“友情”系映画5選

映画マニアがおすすめ!考えさせられる“友情”系映画5選

 

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、何かとおうちで過ごす時間が増えた今年は、

もともと映画好きな人はもちろん、そうではなかった人も、

自宅で映画を観る機会が増えている人が多いようです。

 

大作といわれる作品や有名どころを見尽くしてしまった人は、

隠れた名作や映画好きが選ぶ知る人ぞ知る良作が気になっているはず。

 

そこで今回は、あの大人気シリーズの登場!

ちょっぴり辛口なコラムが当サイトでも大好評。

札幌映画マニア女子のryoが、今おすすめしたい映画をピックアップ。

「考えさせられる“友情”系映画5選」をご紹介します。

 

友達となかなか気軽に会えなかった期間を経て、

友情の大切さを噛み締めたあなたに、きっと響く作品が見つかるはず。

 

 

わたしは、ダニエル・ブレイク

【あらすじ】

イギリス北東部。心臓発作を起こした大工のダニエル(デイヴ・ジョーンズ)は、医師に休職するよう勧められるが、失業給付金申請の制度が複雑なせいで、国からの援助が受けられない。同じ頃、ロンドンからやってきたシングルマザーのケイティ(ヘイリー・スクワイアーズ)一家もまた、些細な理由で給付金がすぐに交付されない事態に陥ってしまう。ケイティたちと親睦を深めるダニエルだったが、それぞれの生活は厳しさを増し…。

 

 

【おすすめポイント】

頑固ジジイとシングルマザーが、お互いに支え合いながら友情を築き、乗り越えていく物語。

新型コロナウィルスの感染が広まり、世界共通の問題となっている貧富の差が、さらに激しくなっている今だからこそ見てほしい映画です。辛い状況下で、人間はどこまで助け合えるのか、そしていかに冷たくなれるのか。理不尽な社会を生き抜く2人の姿が胸に刺さります。

そして、訴え続ければ道は開けるという希望も添えたラストに感動すること間違いなし!

 

 

ジャック

【あらすじ】

通常の4倍の速さで成長するジャック(ロビン・ウィリアムズ)は、40歳の成人男性のような見た目をした10歳の男の子。家族や家庭教師と日々を過ごしていたジャックには、他の子供たちと同じように学校へ入り、友人を作りたいという夢があった。家庭教師の勧めもあって念願の学校へ通うことになったジャック。クラスメートたちと様々な経験をして友情を深めていくジャックだったが、成長のスピードは止まらず…。

 

 

【おすすめポイント】

今日より明日、明日より明後日、人は少しずつ成長していく。そして、年を重ね段々できないことが増えていく。彼は、ほかの子よりそれを早く体験する。映画自体はとてもコミカルに描かれていますが、子どもの素直すぎる言葉がグッと刺さり、考えさせられるシーンも。子どもの頃に、誰しも体験したことのある苦い思い出や、嬉しかった思い出がとても懐かしくなる映画です。最後のジャックのスピーチはハンカチ必須!そしてロビン・ウィリアムズの相変わらずの演技力に脱帽しっぱなし!

 

 

僕たちは希望という名の列車に乗った

【あらすじ】

1956年、東ドイツ。エリート学校に通うテオ(レオナルド・シャイヒャー)とクルト(トム・グラメンツ)は西ベルリンの映画館で、ハンガリーの民衆蜂起を扱ったニュース映像を目の当たりにする。犠牲者を哀悼するため、級友たちに黙祷を呼びかけた2人だったが、当時の東ドイツではこの行為が反逆行為とみなされ、大問題に発展してしまう。首謀者を明かすよう宣告を受けた生徒たちは、信念と約束されたエリート人生との間で揺れ動く。

 

 

【おすすめポイント】

東と西に分断されていたドイツで若者たちの葛藤を描いた実話映画。当時の暮らしや思想が、残酷なほど鮮明に描かれています。時に脆く、時に深い友情に共感できる人も多いのではないでしょうか。そして友情はもちろん、家族の愛にも注目してほしい映画です。表現の自由を求めた学生たちの覚悟と勇気ある行動のラストは、せつなくも感動します。

 

 

奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ

【あらすじ】

貧困層の多いパリ郊外の公立高校にやって来たベテラン歴史教師のアンヌ(マリアンヌ・アスカリッド)。様々な人種と落ちこぼればかりが集まるクラスを受け持つことになったアンヌは、生徒たちに歴史コンクールへの参加を提案し“アウシュビッツ”という難しい課題を与える。はじめは反発していた生徒たちだったが、授業に招待された強制収容所の生存者が語る証言を聞いたことをきっかけに、次第に意識が変わり始め…。

 

【おすすめポイント】

熱血教師が生徒を導くよくある映画に思えますが、なかなかヘビーなストーリー。 人種・差別・宗教バラバラな生徒たちが1つのテーマについて調べ、団結してコンクール入賞を目指す、実話ベースの物語。実際にアウシュビッツに収容されていた方が生徒に自身の経験を語るシーンは涙なしでは観られません。実はこの方は何度もお願いしてやっと出演して頂いた実在の人物ご本人なのだそう。出演をためらうほど、今も辛い思いをしていると同時に差別があるということ。ただ感動するだけの映画ではなく、しっかりと歴史も学べる映画です。

 

 

ハドソン川の奇跡

【あらすじ】

2009年、真冬のニューヨーク。ラガーディア空港発シャーロット空港行きのUSエアウェイズ1549便は、離陸からほどなくしてエンジンが停止してしまう。安全第一をモットーとする機長、チェスリー・“サリー”・サレンバーガー(トム・ハンクス)と副操縦士のジェフ・スカイルズ(アーロン・エッカート)は、空港への着陸は不可能だと判断し、ハドソン川への着水を決意。奇跡的に1人の死傷者も出すことなく不時着するが…。

 

 

【おすすめポイント】

この実話は有名な話なので知っている方も多いかと思います。私がこの映画で注目したのは、操縦士のサリーと副操縦士のジェフの友情。困難を共に乗り越えた2人にしか分からない苦しみを理解し、慰め、尊敬しあう姿が「大人の男の友情」っていう感じでとにかく素敵!公聴会のシーンは観ているこっちがスカッとするほどかっこいいです。96分と短いながらも凝縮されたストーリー。テンポ良く観やすい映画なので、ぜひ手に取ってみてください。

 

 

いかがでしたか?

友情を描いた数多くの作品の中から“考えさせられる”ryoのおすすめ映画5作品をご紹介しました。

 

“友情”と一口に言っても、年齢、性別、人種、お互いに抱えているものは様々で、その形は多種多様。

今回ご紹介した映画でも、たくさんの友情の形を知ることができます。

ぜひ気になる作品を鑑賞して、いろんなタイプの“友情”に触れてみてくださいね。

 

 


ryo

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